Oddi括約筋機能不全/胆道ジスキネジア SOD: sphincter of Oddi dysfunction
Oddi括約筋機能不全/胆道ジスキネジアとその疫学 ・Oddi括約筋機能不全(以下SOD: sphincter of Oddi dysfunction)とはOddi括約筋の運動障害や狭窄により、胆汁と膵液の十二指腸への排 […]
消化性潰瘍 peptic ulcer
消化性潰瘍とその疫学 ・消化性潰瘍(peptic ulcer)は消化液の酸によって生じ、粘膜下層に達する障害を指す。 ・通常、胃や十二指腸近位部に生じるが、ときに食道やメッケル憩室においても生じる。 ・生涯有病率は5~1 […]
胆石症 gallstones
胆石症とその疫学 ・欧米の成人の約10~15%が胆石症を発症し、そのうち毎年1~4%の割合で胆石症に伴う症状を経験する。 ・胆石(gallstones)は胆汁の化学成分のバランスが崩れ、一部が沈殿することで発生する。その […]
肝硬変 cirrhosis
肝硬変とその疫学 ・肝硬変(cirrhosis)は進行性の肝障害と肝線維化を特徴として、病期が進行すると門脈圧亢進状態に至り、腹水貯留、特発性細菌性腹膜炎(SBP)、肝性脳症、静脈瘤破裂、肝腎症候群、肝細胞癌を合併するこ […]
急性胆嚢炎 acute cholecystitis
急性胆嚢炎とその疫学 ・急性胆嚢炎(acute cholecystitis)と診断された患者の90~95%は胆嚢管への胆石嵌頓が原因である。 ・胆石症患者の約20%は最終的には年間1~4%の割合で胆嚢炎をはじめとする胆石 […]
虚血性大腸炎 ischemic colitis
虚血性大腸炎とその疫学 ・虚血性大腸炎(ischemic colitis)は虚血性消化管疾患のなかで最も頻度が高く、全体の50~60%を占める。 ・人口10万人あたり4.5~44例の発症率とされる。 ・病型として壊疽型、 […]
機能性ディスペプシア functional dyspepsia
機能性ディスペプシアとその疫学 ・Dyspepsiaはここでは上部消化管、特に胃十二指腸に関連した症状を指していて、主に心窩部痛や胃もたれ、早期腹満感などの心窩部を中心とした症状を指す。 ・機能性ディスペプシア(以下FD […]
腸閉塞 bowel obstruction
腸閉塞とその疫学 ・小腸閉塞の原因としては術後の癒着(55~75%)、ヘルニア(15~25%)、悪性腫瘍(5~10%)、その他(15%)とされる。 ・大腸閉塞の原因としては悪性腫瘍(60%)、捻転(15~20%)、憩室性 […]
肝膿瘍 liver abscess
肝膿瘍とその疫学 ・嫌気性菌ではバクテロイデス属(Bacteroides spp.)、フソバクテリウム属(Fusobacterium spp.)が関与しやすい。 ・肝膿瘍の最大10%では赤痢アメーバ(E.histolyt […]
急性虫垂炎 acute appendicitis
虫垂炎とその疫学 ・急性虫垂炎(Acute appendicitis)は30~40歳代に好発する。なお、9歳以下の小児では発症率が低い。 ・男女比は1.4:1と男性に多い。生涯発症率は男性8.6%、女性6.7%という報告 […]