内分泌代謝
高カリウム血症 Hyperkalemia

高カリウム血症は救急外来などで遭遇することがありますが、ときに迅速な対応を要する場合もあるため、まとめておきます。 高カリウム血症に関する対応 ・おおまかな流れとしては  という風になると思います。 ・上記の①~⑥のチェ […]

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臨床検査
酸塩基平衡異常/アニオンギャップ(AG)

酸塩基平衡異常は血液ガス分析により把握することができ、病態の推定において有効性を発揮する場面があります。 本ページにおいては細かな部分は思い切って割愛し、実臨床で活用できる形式にこだわった記載にしようと思います。 血液ガ […]

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症候(鑑別を含む)
下垂足 Drop foot

はじめに ・下垂足は足関節を背屈させる筋力の低下により、足先が垂れるようになっている状態を指し、視診で認識が可能です。 ・私自身もつい総腓骨神経麻痺と早合点してしまいそうになることもありますが、他にも鑑別が複数あるため、 […]

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循環器
感染性心内膜炎 Infective endocarditis

はじめに ・IEは急性心内膜炎と亜急性心内膜炎とに大別されます。 <急性心内膜炎>  ・文字通り急性経過で発熱、敗血症、全身合併症などが生じるような病像を呈します。  ・こういった症状に加えて、新規の心雑音出現がみられれ […]

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感染症
レプトスピラ Leptospira

最近、レプトスピラ症が鑑別に挙がるケースを経験したため、まとめてみます。 疾患の歴史と原因 ・1886年にAdolph Weil(アドルフ・ワイル)がレプトスピラ症を初めて報告しました。 ・レプトスピラは好気性スピロヘー […]

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家庭医療
過剰診断、過小診断、医療化、社会的処方の関係性

先日、British Journal of General PracticeのEditor’s Briefingにおいて、ユアン・ローソン氏(Euan Lawson)が過剰診断と過小診断を主なテーマに記事が掲載されて、社 […]

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身体診察
介達痛 Indirect pain

介達痛(indirect pain)の有無を評価することにより胸壁痛の鑑別に役立つ場合があります。ただ、介達痛を取り上げている書籍や文献は多いとはいえず、触れておこうと思います。 介達痛とは ・介達痛とは患部から離れた場 […]

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家庭医療
フィードバック Feedback

日々、初期研修医の皆さんと一緒に働き、ときにはレクチャーを行うこともありますが、フィードバックをテーマにまとめておきたいと思います。 医学教育に関するエビデンス/概念 ・経験豊富なベテラン指導医から学ぶことも臨床現場では […]

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症候(鑑別を含む)
腫瘍熱 Neoplastic fever

他の鑑別疾患を除外したうえで発熱の原因が特定されない場合に、担癌状態であることも加味し、総合的に腫瘍熱を疑うケースがあります。頻度が多いとまではいえない印象ですが、どのような際に疑うべきかなどについて一度再学習しておこう […]

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リウマチ性疾患
菊池病 Kikuchi disease

ここのところ菊池病が疑われ、SLEの合併も示唆されるようなケースを経験したため、菊池病についてReview article(PMID:37383134)などを参照しながらまとめなおしてみることにしました。 疫学 ・197 […]

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