憩室炎 diverticulitis
憩室炎とその疫学 ・憩室炎(Diverticulitis)は一般的に大腸憩室に炎症が伴うものである。 ・憩室炎は合併症を伴わない単純性憩室炎と、膿瘍、穿孔、瘻孔、狭窄、腹膜炎などの合併症を伴う複雑性憩室炎とに分けられる。 […]
扁桃周囲膿瘍 peritonsillar abscess
扁桃周囲膿瘍とその疫学/病因 ・扁桃周囲膿瘍(peritonsillar abscess)は頭頚部の深在性感染症のなかで最多頻度を占め、扁桃と扁桃被膜の間の膿瘍として認識される。 ・全ての年齢で発症し得るが、主に20~4 […]
志賀毒素産生大腸菌による感染症と溶血性尿毒症症候群(STEC-HUS)
溶血性尿毒症症候群とその疫学/分類 ・志賀毒素産生大腸菌(STEC: shiga toxin-producing Escherichia coli)は血性下痢の原因となる。また、溶血性尿毒症症候群(HUS: hemoly […]
アニサキス症 anisakiasis
アニサキス症とその疫学 ・アニサキス症(anisakiasis)とはアニサキス属の線虫(主にAnisakis simplex)に感染した生または加熱不十分な魚介類の摂取により発症する人獣共通感染症である。 ・アニサキスの […]
前立腺炎 prostatitis
前立腺炎とその疫学 ・前立腺炎(prostatitis)は特に50歳未満の男性に多い疾患で、発熱、排尿時痛、排尿障害などを特徴とする。 ・男性が生涯で前立腺炎と診断される確率は25%以上とされる。 ・前立腺炎の発症率は北 […]
手足口病 Hand-Foot-and-Mouth disease
手足口病とその疫学 ・手足口病は1950年代にカナダで発生した集団感染で初めて報告された。 ・特にエンテロウイルス71とコクサッキーウイルスA16によって生じる。 ・コクサッキーウイルスA6が原因の場合では体幹、四肢、顔 […]
急性喉頭蓋炎 acute epiglottitis
急性喉頭蓋炎とその疫学 ・急性喉頭蓋炎(acute epiglottitis)は喉頭蓋とその周辺組織の蜂巣炎を指し、声帯直上で炎症性の浮腫が生じるため、気道閉塞のリスクが高い疾患である。 ・全年齢で発症し得る。 ・以前は […]
梅毒 syphillis
<梅毒とその疫学> ・梅毒は15世紀後半にヨーロッパで認識された疾患で、Treponema pallidumが原因となる感染症である。 ・ペニシリンの発明により梅毒は著しく減少したが、現代は再び感染者が増加している。 ・ […]
免疫不全患者における呼吸器感染症
免疫不全患者の呼吸器感染症 ・免疫不全患者にはステロイド/免疫抑制薬の使用者、固形臓器移植患者、過去5年間に化学療法が行われたがん患者、血液悪性腫瘍患者などが含まれる。 ・免疫不全患者では複数のウイルス、細菌、真菌、寄生 […]