肝膿瘍 liver abscess
肝膿瘍とその疫学 ・嫌気性菌ではバクテロイデス属(Bacteroides spp.)、フソバクテリウム属(Fusobacterium spp.)が関与しやすい。 ・肝膿瘍の最大10%では赤痢アメーバ(E.histolyt […]
急性虫垂炎 acute appendicitis
虫垂炎とその疫学 ・急性虫垂炎(Acute appendicitis)は30~40歳代に好発する。なお、9歳以下の小児では発症率が低い。 ・男女比は1.4:1と男性に多い。生涯発症率は男性8.6%、女性6.7%という報告 […]
連鎖球菌関連トキシックショックシンドローム STSS: Streptococcal Toxic Shock Syndrome
連鎖球菌関連トキシックショックシンドロームとその疫学 ・Toxic shock syndrome(TSS)は黄色ブドウ球菌あるいはA群β溶連菌(GAS)のスーパー抗原毒素による多臓器不全症候群を指す。ほかにもC群溶連菌( […]
降下性壊死性縦隔炎 descending necrotizing mediastinitis
降下性壊死性縦隔炎とその疫学 ・降下性壊死性縦隔炎(descending necrotizing mediastinitis)は歯性膿瘍、扁桃周囲膿瘍、咽後膿瘍など、口腔内あるいは深頸部感染症に併発し、膿瘍が筋膜間隙に沿 […]
レミエール症候群 Lemierre's syndrome
レミエール症候群とその疫学 ・レミエール症候群(Lemierre’s syndrome)は内頸静脈の感染性血栓性静脈炎を指す。 ・1936年にAndre’ LemierreはFusobacterium necrophor […]
腹部結核 abdominal tuberclosis
腹部結核とその疫学 ・結核は腹膜、消化管、肝胆道系など様々な消化器系臓器を侵し得る。 ・25~45歳で好発する。 ・肺外結核における約5%を腹部結核が占める。また、腹部結核患者の15~25%で肺結核を合併していると報告さ […]
肺炎マイコプラズマ感染症 Mycoplasma pneumoniae
肺炎マイコプラズマ感染症とその疫学 ・肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)感染症は市中肺炎の一般的な原因の一つである。 ・マイコプラズマ肺炎は良好な転帰を辿ることの方が多く、しばしば”walk […]
ルートヴィッヒ アンギーナ Ludwig's angina
Ludwig’s anginaとその疫学 ・Ludwig’s anginaは口腔底蜂窩織炎のことで、顎下間隙(submandibular space)が感染の中心となりやすい。 ・ときに致命的な疾患で、可能な限り早期に診 […]
唾石症 salivary stones
唾石症とその疫学 ・唾石症(salivary stones)は主に顎下腺(84%)、耳下腺(13%)に生じる。舌下腺および小唾液腺における唾石症は稀で、全症例の0.4~7%を占めると報告されている。 ・顎下腺における唾石 […]
感染性腸炎 infectious enteritis
Key recommendations for practice 鑑別診断 ・急性下痢の原因となる感染症としてはウイルス性、細菌性、そして稀ながら寄生虫によるものが挙げられる。非感染性疾患としては消化器疾患、薬剤の副作用 […]