百日咳 Pertussis
病原体 ・ほとんどの百日咳(またはwhooping cough)は、Bordetella pertussis(Bp)による感染が原因である。 ・稀にBordetella parapertussis(Bpp)が原因となるこ […]
発熱性好中球減少症 2024年AHIHOガイドライン
以下はドイツ血液腫瘍学会(DGHO)の感染症ワーキング部門(AHIHO)により提供された、2017年ガイドラインの更新版を参照に記載。 疫学 ・発熱性好中球減少症の発症時に経験的な抗菌薬治療を迅速に開始することは重要だが […]
精巣上体炎 epididymitis
精巣上体炎とその疫学 ・精巣上体炎(epididymitis)は感染性に発症する場合と非感染性に発症する場合とがある。 ・精巣も同時に侵されるケースでは精巣精巣上体炎と呼ばれることもある。 ・発症のピークは二峰性で16~ […]
カンジダ症 candidiasis
カンジダ症とその疫学 ・カンジダ症は主要な真菌感染症である。 ・侵襲性カンジダ症やカンジダ菌血症は免疫不全者や重症患者などにおいて発症リスクが高まる。しかし、侵襲性カンジダ症を発症する患者の多くは免疫不全状態がはっきりし […]
CD腸炎/CDI(clostridioides difficile infection)
CDIの概要 ・CDI(Clostridioides difficile infection)は最も一般的な院内感染症の一つである。 ・直近10年間で発症率は世界的に増加している。 ・2021年に米国感染症学会(IDSA […]
脾摘後の感染症およびマネジメント
脾摘後の感染症 ・脾摘後の敗血症患者の死亡率は1966年から1996年における報告では46%であった。 ・特に肺炎球菌(S.pneumoniae)を起因菌とした感染症が問題となることが多く、しばしば急激な経過で発症し、劇 […]
黄色ブドウ球菌性菌血症 SAB: s.aureus bacteremia
黄色ブドウ球菌菌血症とその疫学 ・黄色ブドウ球菌(S.aureus)は粘膜、皮膚、消化管に定着している。特に鼻腔内保菌が最も一般的で、糖尿病、透析、HIV感染症などによってその保菌率は増加する。 ・先進国における黄色ブド […]
慢性活動性EBウイルス感染症 CAEBV: chronic active Epstein-Barr virus infection
慢性活動性EBウイルス感染症(CAEBV)とその疫学/臨床像 ・慢性活動性EBウイルス感染症(以下CAEBV: chronic active Epstein-Barr virus infection)は血中でのEBVゲノ […]
クラミジア肺炎 C.pneumoniae
クラミジア肺炎とその疫学 ・クラミドフィラ(C.pneumoniae)は市中肺炎の約10%、気管支炎の約5%の原因を占めると推定されている。 ・潜伏期間は約21日間とされる。 ・咳嗽や倦怠感などの症状は徐々に出現し、適切 […]