GRPIEモデル
GRIPEモデル
・学習者へのフィードバック技法として、「5 micro skills」などが知られる。
・これらのスキルは急性期外来などでは適していることが多いが、慢性疾患の外来診療では適さないことも少なくない。
・一方で、GRIPEモデルは慢性疾患の外来診療において有用なフィードバック技法であるとされている。
①Guidelines and Goals(ガイドラインとゴール):
・学習者はガイドラインの内容を知っているか?
・学習者はその患者における個別的なゴールをどのように考えているか?
②Reflect on the patient(患者についての振り返り):
・その患者の慢性疾患はどの程度コントロールできているか?
・その患者の慢性疾患に影響を与えているコンテクストは何か?
③Interventions(介入):
・学習者は治療法を変更したいと思っているのであればそれはなぜか?
・患者に指導している生活習慣の改善の内容は何か?
・学習者は患者教育の観点で有用な情報として何を提供したか?
・次にどのような検査を実施する予定か?それはなぜか?
④Prevention, Pain and Palliation(予防, 疼痛, 緩和):
・その患者に適切な予防的介入はあるか?
・その患者に疼痛はあるか?どのような取り組みをしているか?
・緩和ケアの必要性はないか?
⑤Effective feedback(効果的なフィードバック):
・学習者のアセスメントにおいて良いとされる部分を称賛する。
・修正可能な側面について、より具体的なフィードバックを行う。
・持ち帰ることができるようなClinical pearlを提供する。
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<参考文献>
・Seehusen DA, et al:The GRIPE model for chronic disease precepting. Resource Library, Society of Teachers of Family Medicine, 2009.