帯状疱疹 shingles
帯状疱疹とその疫学 ・帯状疱疹(Shingles)は水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化を原因とする発疹である。VZVは脊髄後根神経節などに潜伏し、その再活性化し、求心性神経を介して皮疹を生じさせる。 ・本邦では年間 […]
自然気胸/続発性気胸/月経随伴性気胸/外傷性気胸 pneumothorax
気胸とその疫学 ・気胸(pneumothorax)とは胸腔内に空気が存在している状況を指す。 ・気胸が生じるためには「肺胞と胸膜との間の交通」、「大気と胸膜との間の交通」、「胸膜腔にガス産生を行う微生物が存在」のいずれか […]
薬物乱用性頭痛 MOH: medication overuse headache
薬物乱用性頭痛とその疫学 ・薬物乱用性頭痛(以下MOH: medication overuse headache)とは主に鎮静薬や片頭痛治療薬の頻用が原因で生じる頭痛のことである。 ・一般人口における1年間有病率は1~2 […]
感覚性ポリニューロパチー Sensory polyneuropathy
Sensory polyneuropathy ・末梢神経線維は機能や径によって種類が異なり、無髄線維で侵害刺激や温度刺激を伝えるC fiber、小径有髄線維に相当するAδ fiber、固有感覚や振動覚を伝える大径有髄線維 […]
常染色体優性多発性嚢胞腎 ADPKD
常染色体優性多発性嚢胞腎とその疫学/遺伝学的特徴 ・常染色体優性多発性嚢胞腎(以下ADPKD)とは遺伝性腎疾患の一つで、腎腫大と増大する嚢胞と種々の合併症を特徴とする疾患である。 ・高血圧症、肝嚢胞、脳動脈瘤、心臓弁膜症 […]
巨細胞性動脈炎 giant cell arteritis
巨細胞性動脈炎とその疫学 ・巨細胞性動脈炎(以下GCA: giant cell arteritis)は大動脈とその主要分枝における血管炎を特徴とする疾患で、大型血管炎の一つである。 ・GCAは1890年に”arterit […]
ランゲルハンス細胞組織球症 Langerhans cell histiocytosis
ランゲルハンス細胞組織球症とその疫学/病因 ・ランゲルハンス細胞組織球症(以下LCH: Langerhans cell histiocytosis)はCD1a/CD207陽性細胞の増殖によって生じる疾患であり、様々な臓器 […]
高安動脈炎 takayasu arthritis
高安動脈炎とその疫学 ・高安動脈炎(Takayasu arthritis)は大動脈とその主要分枝、肺動脈、冠動脈に炎症性壁肥厚をきたし、結果として炎症性に狭窄、閉塞、拡張病変を合併する大型血管炎である。 ・高安病とも呼ば […]
複視 diplopia/double vision
単眼性複視と両眼性複視 ・複視はまず単眼性複視と両眼性複視とに区別することができる。 ・片眼を手などで隠した状態で、片眼のみで確認しても複視が生じる状態を単眼性複視という。一方で、片眼のみで確認すると複視が生じず、あくま […]
甲状腺機能亢進症 Hyperthyroidism
甲状腺機能亢進症とその疫学 ・甲状腺機能亢進症の最も一般的な原因としてはバセドウ病(GD: Graves’ disease)が挙げられる。そのほかに、中毒性多結節性甲状腺腫、亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎などが挙げられる […]